スペイン語が話せるようになるには?話せる人がやっている「7割で口に出す」練習

大理石のテーブルに置かれたノートとコーヒー

スペイン語の単語も文法も
覚えたはずなのに、
いざとなると口から出てこない。

 

スペイン語が
話せるようになるには、
何を変えればいいのか。
私の失敗談と研究を交えてお話しします。

 

今日は、
私の「やらかし話」から
始めさせてください。

 

旗を持ったガイドの説明を聞く観光客のグループ

スペイン語で案内を
していたときのことです。

 

相手に説明しようとした、
そのとき。

 

あれ?

 

出てこない。

 

さっきまで
知っていたはずの言葉が、
頭の中から、
きれいに消えている。

 

「ええと…なんだっけ…」

 

目の前の人の顔が、
みるみる不安そうに
なっていくのが分かりました。

 

(その顔、
今でも夢に出てきます)

 

その夜は、
お布団の中で反省会です。

 

「ああ言えばよかった」
「あの単語、
なんで出なかったんだろう」

 

「あの時、
胸を張ってサラサラと
喋ることができてたら」

 

一人反省会、
開催回数はもう数えていません。笑

 

薄暗いベッドサイドのランプと白い掛け布団

「え、
スペイン語で案内できる人でも
そうなるの?」

 

「じゃあ、
私なんてもっと
無理じゃない?」

 

そう思いますよね。

 

でもね、
実はこの「やらかし」こそが、
私のスペイン語を
一番育ててくれたんです。

 

今日お伝えしたいのは、
そのお話です。

 

スペイン語が話せる人と、
なかなか話せない人。

 

その差って、
何だと思いますか?

 

「センス?」
「耳のよさ?」
「若いうちに始めたかどうか?」

 

私も昔は、
「語学はセンスの世界」だと
思っていました。

 

学生時代は理系。
英語もスペイン語も、
知識ゼロからのスタートです。

 

でも、
いろんな人を見てきて
今ならはっきり言えます。

 

差がつくのは、
センスではなく
「間違い」との付き合い方。

 

話せるようになる人は、
間違いを「失敗」ではなく
「チャンス」だと思っています。

 

だから、
7割の文でも口に出す。

 

間違えたら、
直して、
また出す。

 

消しゴムのついた黄色い鉛筆

一方、
なかなか話せない人は、
間違いを「恥ずかしいもの」だと
思っています。

 

だから、
正解が分かるまで黙る。

 

私はこれを
「正解待ち」と呼んでいます。

 

正解待ちをしているあいだに、
会話はどんどん先に
進んでいきます。

 

そして気づいたら、
話題はもう次の次。笑

 

「ORDER HERE」と書かれたカフェの注文カウンター

ちょっと想像してみてください。

 

「注文をちょっと言い間違えても、
笑って言い直せる」

 

「店員さんが正しい言い方を
教えてくれて、
そのまま覚えられる」

 

「『うまく話せた』より、
『自分から
話しかけられた』
が嬉しくなる」

 

間違いが怖くなくなると、
旅先での「一言」が、
ぐっと気軽に
出るようになります。

 

そして、
一言出るたびに、
少しずつ言葉が増えていく。

 

反対に、
正解待ちのままだと…

 

「言いたいことがあるのに、
口が動かない」
「後で『ああ言えばよかった』と
思うだけ」

 

「旅のあいだ、
ずっと聞き役で終わる」

 

どちらに進むかを決めるのは、
才能ではありません。

 

「7割でも言ってみる」か
「黙っておく」か。

 

その小さな選び方の、
繰り返しなんです。

 

では、
ここから本題です!

 

目次

間違えた人のほうが覚えている?

ノートに赤ペンで書き込む手元

「間違いはチャンス」と
言われても、
ちょっと信じにくいですよね。

 

そこで、
一つ実験をご紹介します。

 

2009年に発表された、
アメリカの大学(UCLA)の
研究です。
(Kornell, Hays & Bjork, 2009)

 

学生たちに、
「池 → カエル」のような
意味のつながった単語のペアを
覚えてもらいます。

 

練習のしかたは2つ。

 

  • A:最初から正解を見て、じっくり覚えるグループ
  • B:まず自分で答えを当ててみる(たいてい外れる)→ すぐに正解を見るグループ

練習にかける時間は、
どちらも同じです。

 

Bのグループは、
ほとんど間違えています。

 

普通に考えたら、
Aのほうが有利ですよね。

 

ところが、
後でテストをすると…

 

先に答えて「間違えた」
Bのほうが、
よく覚えていた。

 

最初から正解を見て覚える方法と、先に答えてから正解を見る方法を比べた図

間違えたチーム、
まさかの逆転勝ちです。

 

なぜなのか。

 

「えーと、
多分これ?」と
答えを探していると、

 

頭の中で、
関係のある言葉がいろいろ
浮かんでくる。

 

そこで正解を見ると、
「あ、
そっちか!」と
頭に残りやすくなる。

 

研究チームは、
そう考えています。

 

つまり、

 

間違えることは、
ムダではない。
すぐに正解を確かめれば、
むしろ覚えやすくなることもある。

 

会話で言えば、

 

言ってみる → ちょっと違う →
正しい言い方を知る

 

この流れだと、
言葉が頭に残りやすいんです。

 

東京五輪の車内で起きたこと

街の建物を見上げた景色

私がこれを
身をもって体験したのが、
東京オリンピックでした。

 

スペイン語圏の選手団の
案内係をしていたときのことです。

 

ある日の移動中、
車が見事に
渋滞に捕まりました。

 

前も、
後ろも、
ぴくりとも動かない。

 

車内はしーん。
空気も、
ちょっと気まずい。

 

「何か話さなきゃ…」
「でも、何を?」

 

ここで「渋滞してますね」と
言えたら
完ぺきだったんです。

 

ところが、
「渋滞」が
スペイン語で出てこない。

 

(さっきまで、
確かに知っていたはずなのに)

 

頭の中で探しても、
見つからない。

 

正解待ち、
まっただ中です。

 

で、
私は開き直りました。

 

「もういいや、聞いちゃえ」

 

¿Cómo se dice esto en español?
コモ セ ディセ エスト
エン エスパニョール?
「これ」って、

 

スペイン語でなんて言うの?

 

(車の列を指差しながら。
esta situación(この状況)
すら、
パニクって出てこなかった)

 

雨の夜、ライトをつけた車がびっしり並ぶ渋滞の道路

すると、
選手の人が
教えてくれたんです。

 

「congestión(コンヘスティオン)
だよ」

 

…え、
知らない。

 

私が習ったのは
スペインの
言い方 atasco(アタスコ)。

 

中南米から
来たその選手が使ったのは、
全く別の単語だったんです。

 

「習ってない単語きた…」

 

しかたがないので、

 

¿Cómo se escribe?
コモ セ エスクリベ?
どうやって書くの?

 

と聞いて、
アルファベットを1文字ずつ
教えてもらいました。

 

「C」「O」「N」…

 

選手のほうも、
だんだん楽しくなってきたのか
1文字ずつ、
丁寧に読み上げてくれる。

 

気まずかった車内が、
いつの間にか、
ちょっとしたスペル教室に。笑

 

案内する側の私が、
選手のほうに教わっている。

 

恥ずかしいどころか、
なんだか、
すごく温かい時間でした。

 

アルファベットが書かれた木のタイルがたくさん散らばっている様子

そして、
ここが大事なところ。

 

あのとき教わった congestión、
今でもしっかり覚えています。

 

そのときの車内の様子も、
1文字ずつ読み上げてくれた選手の
声も、
丸ごと頭に残っています。

 

さっきの実験と、
よく似た流れです。

 

自分で探して、
出てこなくて、
そこで正解をもらう。

 

私の場合、
そうして覚えた言葉は
「思い出つき」で
残っています。

 

それに、
「分からない」と
口に出したからこそ、

 

その選手との距離が、
ぐっと縮まりました。

 

黙って正解待ちをしていたら、
あのスペル教室は
生まれていません。

 

間違いや「分からない」は、
相手が助けてくれる「きっかけ」
にもなるんです。

 

観客席から見下ろした、誰もいないサッカースタジアム

今日から「7割で出す」ために

「考え方は分かった。
でも、
やっぱり怖い…」

 

ですよね。
いきなり「間違いを楽しもう!」と
言われても、
そう簡単に切りかわりません。

 

そこでおすすめなのが、

 

間違えたときの一文を、
先に持っておくこと。

 

です。

 

Perdón, me he equivocado.
ペルドン、メ エ エキボカード
ごめんなさい、
間違えちゃいました。

 

※中南米では
Perdón, me equivoqué.
(ペルドン、メ エキボケ)
とも言います。

 

めちゃ使います。

 

この一文があるだけで、
間違えても
「言い直していい空気」を
自分で作れます。

 

ポイントは、
間違えた後に黙らないこと。

 

言い直せば、
それは失敗ではなく
「練習の途中」になります。

 

スペイン語でドリンクやタパスが手書きされた、お店の前の黒板メニュー

それから、
もう一つ。

 

100点の文を目指さない。

 

私たちは日本語でさえ、
言い間違えたり、
言葉が
出てこなかったりしますよね。

 

私も先日、
仕事中に
講演を「聴講する」という
言葉が出てこなくて、

 

AIに
「参加、的な意味の、
かっこいい言葉」
と聞いてしまいました。

 

(AIのほうが日本語に詳しい説)

 

母語でもそうなんだから、
スペイン語は7割で十分。

 

7割で口に出した人から、
言葉はどんどん増えていきます。

 

本日のワーク!

赤い「STOP」の道路標識

Q. スペイン語を話すとき、
一番ブレーキになっているのは
どれですか?

 

A. 間違えるのが怖い
B. 何を言えばいいか分からない
C. 相手の返事が聞き取れなさそう

 

例)A!

 

※下のボタンから、
私の公式LINEに
アルファベット1文字で
送ってください!

 

公式LINEはこちら

1文字でOKです。
スタンプを選ぶより早いです。笑

 

ちなみに、
あなたの答えがどれでも大丈夫。

 

どれも、
「話したい」と
思っているからこそ
出てくるブレーキだからです。

 

いただいた答えは、
これからの発信で
ちゃんと拾っていきますね。

 

ボタンの向こうで、
お返事待っています!

 

¡Hasta luego!
(アスタ ルエゴ/またね!)

 

カナ

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

子供がいても旅行したい!子供と一緒に非日常を味わいたい!

二人の子を連れての旅行体験を中心に、マイルのため方、使い方などを発信していきます。
旅行は準備が大事!
旅行という特別な体験でみんながとことん楽しめるように、お得で素敵な思い出を作れるプラン作成を常に意識しています。

コメント

コメントする

目次