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うちの子は、そこまでハマっているわけではありません。
でもお店で見つけると「あ、スンスンだ」と言う。
……何?それ? この子、いつどこで覚えたんだろう?
気になって調べてみたら、思っていたよりずっと大きな話でした。青いパペットのスンスンが、いま子どもから大人まで巻き込んで広がっています。
パペットスンスンって何者?
主人公はスンスン。6才の青いパペットです。
- 誕生日は2月2日
- パペットの国「トゥーホック」の、実家の屋根裏部屋に住んでいる
- 口癖は「ふわぁ(FUWAA)」
- 好きなことは、歌うこと・踊ること・パンを食べること
友だちのノンノン(同じく6才)と、72才のおじいちゃんゾンゾン(学者)も人気です。
設定がやたら細かいのに、話の中身は「パンをうれしそうに眺める」みたいな、ものすごくどうでもいい日常。そこが刺さるポイントみたいです。
どこの国のキャラクター?
白状すると、私は最初「セサミストリートのエルモの友だちかな」と思っていました。
同じことを思った人はかなり多いようで、「スンスン セサミ」で検索している人が今もたくさんいます。
でも——関係ありませんでした。
スンスンは日本生まれ。東京のクリエイティブ集団株式会社CHOCOLATE(CHOCOLATE CHARACTER LABEL)が生み出した、完全オリジナルのキャラクターです。
公式でもセサミストリートとの直接の関係はないとされていて、似て見えるのは「パペットという表現方法」と「子どもが好むやわらかい色づかい」を選んだ結果なんだそうです。言われてみれば納得です。
ちなみに作品の中での出身地は「トゥーホック」というパペットの国。これは現実の国ではありません。
日本のキャラクターなのに、どこの国のものか言い当てられない。この無国籍な感じも、海外の人にまで見られている理由のひとつかもしれません。
あの言葉、何語なの?
子どもが意味不明な言葉を口にして、「え、何て言った?」となった親御さん、多いと思います。
答えは——どこの国の言葉でもありません。
「FUWAA」「BEDOMERO」「SOCCA」「NDABA」。これらはスンスンたちだけが話す、独自の言葉です。
しかも、ひとつひとつに決まった意味があるわけではないそうです。意味ではなく「感じ」で伝える言葉。びっくりしたときも、うれしいときも、考えごとをしているときも「ふわぁ」。
だから子どもがすぐマネできるんですね。意味を知らなくても言えてしまう。
いつからいるの?実は2019年から
ここが調べていていちばん驚いたところです。
最初の投稿は2019年2月9日。YouTubeとX(旧Twitter)に同時に公開されました。
記念すべき1本目は、屋根裏部屋に住む6才のスンスンが、のんびりパンを愛でるだけの約30秒の動画だったそうです。
つまり7年目のキャラクター。最近ぽっと出てきたわけではありませんでした。
火がついたのは2024年秋のTikTok
流れが変わったのは2024年の秋。TikTokに投稿されたスンスンとノンノンが踊る動画を、芸能人やインフルエンサーが次々にマネしはじめました。
そこから一気に広がって、2025年7月2日にはフジテレビ『めざましテレビ』の中でショートムービーの放送が始まります。
数字で見ると、YouTubeチャンネル登録者は80.7万人、総再生回数は1億3200万回(2025年7月時点)。SNS全体のフォロワーは約191万人(2025年2月時点)にのぼります。
5年半ぶんの積み重ねに、あるとき一気に火がついた——という広がり方でした。
どこで見られる?
「気になったけど、どこで見るの?」という方へ。
- YouTube(公式チャンネル)……1本30秒〜数分の短い動画。ここが本拠地です
- TikTok・Instagram・X……SNSでも発信しています。バズのきっかけもTikTokでした
- フジテレビ『めざましテレビ』……2025年7月2日から番組内でショートムービーを放送
どれも無料で見られます。とりあえずYouTubeで1本見てみるのがいちばん早いです。
ふつうのキャラクターと順番が逆
スンスンがおもしろいのは、広まり方が今までのキャラクターと逆なところです。
これまでは「テレビで放送 → グッズが出る → ファンがつく」という順番でした。
スンスンは先にSNSでファンができて、あとから企業のグッズやコラボが追いかけてきた。会社が仕掛けたのではなく、好きな人たちが増えた結果、世の中が追いついた形です。
前に書いたサカナクションの「夜の踊り子」も同じで、今はこういう広がり方をするものが増えているんだなと感じます。
作者は「スンスン本人」?
もうひとつ変わっているのが、作者の名前が公開されていないことです。
公式のプロフィールを見ると、作者の欄には「Creator : PUPPET SUNSUN」とだけ書かれています。つまりスンスン本人が作者、という建てつけ。
制作しているのはCHOCOLATE CHARACTER LABELというクリエイター集団です。「人の名前を出さない」ことで、スンスンが本当にそこにいる感じを守っているんですね。
グッズは争奪戦になっています
人気が出たぶん、グッズは手に入りにくくなっています。
- おしゃべりぬいぐるみ(バンダイ/2026年1月24日発売)……お腹を押すと「FUWAA」「BEDOMERO」など全10種の音声が鳴る。予約段階でほぼ完売し、5月に再販
- FUWAAグミ(2026年5月発売)
- Happyくじ……2026年5月末からセブン-イレブンなどに登場
2026年に入ってからも、ポップアップストアやコラボが途切れず続いています。
我が家はまだ持っていないのですが、「しゃべる」というのは子どもにかなり効くと思います。お店で「スンスンだ」と言うくらいの子でも、声が出たらたぶん持って帰りたがるやつです。
親はどう関わればいい?
難しく考えなくて大丈夫です。一緒に1本だけ動画を見てみる。それで十分だと思います。
1本が30秒ほどなので、ちょっとした待ち時間でも見られます。「ふわぁって何のこと?」と聞いてみると、子どもなりの解釈が返ってきておもしろいですよ。
意味のない言葉で笑い合える時間って、実はけっこう贅沢だなと思います。
そこまで好きじゃない子でも、名前は知っている。それって、キャラクターとしては相当強い状態なんですよね。

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