ボカロとは?米津玄師も出身の音楽文化をわかりやすく解説|なぜ10代に人気?

ボカロとは?を親向けに解説する記事のアイキャッチ

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うちの子は、ボカロが大好きです。

しかもプロセカより前から
(プロセカって何!?
 という人はこちら。
 若者に人気の音ゲーアプリです

ボカロ→ボカロ曲から生まれた小説
(『グッバイ宣言』や『のだ』)を読んで、
そこからプロセカにすんなり入っていきました。
 

私はというと、ボカロ世代ではありません。
初音ミクの名前は知っているけど、
通ってはこなかった。かすりもしなかったかも。

でも子どもと付き合ううちに、
これが思っていたより何倍も大きな文化だと知って驚きました。
 
思ってたより凄かったボカロワールド、調べたことをまとめます。
 

目次

ボカロとは?

ボカロ(ボーカロイド)は、
もともとヤマハが開発した「歌を歌わせる」技術の名前です。
 

メロディーと歌詞を入力すると、
コンピューターが歌ってくれる。
 
その代表が初音ミクです。

ポイントは、
ミクが「歌手」ではなく「楽器」だということ。

つまり誰でも曲を作って発表できるんです。
歌ってくれる人を探さなくていい。
 
この仕組みが、
普通の音楽と決定的に違うところです。

曲を作る人は「ボカロP」と呼ばれます。
(PはプロデューサーのP)

実は、19年前からある

「最近の流行でしょ?」と思いますよね。
私も思っていました。

初音ミクの発売は2007年8月
もう19年前です。

つまり、いま30代後半〜40代の親世代が
学生だったころに生まれた文化。
『千本桜』や『メルト』に聞き覚えがある方も多いはずです。

それが廃れるどころか、
子ども世代でさらに大きくなって戻ってきた

ここが面白いところです。


どれくらい大きいのか?数字がすごかった

調べていて、いちばん驚いたのがここです。

プロセカだけで、累計1200億円

子どもたちの入り口になっている
スマホゲーム「プロセカ」は、
累計収益が8億ドル(約1200億円)を突破(2024年10月時点)。
セガのスマホゲーム全体の半分以上を、この1本で稼いでいます。

映画は動員100万人

2025年に公開された劇場版プロセカは、
観客動員100万人・興行収入12.8億円を突破。
ボカロの映画が、普通にヒット映画になる時代です。

ライブは13年で延べ58万人

初音ミクのライブ「マジカルミライ」は、
2025年だけで3都市8.5万人を動員。
2013年からの累計では延べ58万人がライブに足を運んでいます。

「画面の中のキャラクターのライブ」に、
東京ドーム10個分以上の人が
集まってきた計算です。

曲の数は84万曲以上

ニコニコ動画にあるボカロ曲は84万本以上(2025年8月時点)。
YouTubeで1億回再生を超える曲もいくつもあります。

もはや「一部の人の趣味」の規模ではありません。


世界でも聴かれている

  • Spotify・Apple Musicなど世界180か国以上で配信。公式のボカロ特集プレイリストも常設
  • 中国の動画サイトbilibiliでは、投稿10日で1000万回再生の曲が出るほどの人気
  • ネット最大のボカロ投稿イベント「ボカコレ」には、5日間で6,400曲以上が集まる(2026年2月)

日本のアニメやゲームと並ぶ「輸出コンテンツ」になりつつあります。
普通にすごい。

10代にとっては「ふつうの音楽」

  • 10代女性の約4割が「好きな音楽ジャンルはボカロ」と回答(東京工芸大学の調査)
  • 初音ミクを知っている10代は85%以上。曲を聴いたことがある10代は約9割
  • ソニー生命の調査(2023年)では、女子中学生の「なりたい職業」第2位がボカロP

最後のは驚きました。
YouTuberやアイドルと並んで、
ボカロPが「憧れの職業」なんです。

親世代にとっての
バンドマンやミュージシャンの位置に、
いまはボカロPがいる。
そう考えるとしっくりきます。


米津玄師もYOASOBIも、ボカロ出身

これは子どもから教わって、いちばん「えっ」となった話です。

  • 米津玄師……「ハチ」という名前のボカロPとして活動していた
  • YOASOBI……作曲担当のAyaseさんはボカロP出身
  • Ado……ボカロ文化の「歌ってみた」から出てきた歌い手

紅白に出ているあの人たちの出発点が、ボカロだった。

つまりボカロは、日本の音楽シーンの「新人育成の場」にもなっているんです。
子どもが聴いているのは、
未来の米津玄師の卵たちの曲かもしれません。


曲が、小説にも映画にもなる

ボカロの広がり方で面白いのが、
「1曲」が物語に化けることです。

うちの子がプロセカの前に読んでいたのは、
ボカロ曲から生まれた小説でした。

Chinozoさんの曲『グッバイ宣言』の小説版と、
『のだ』
(ずんだもん・初音ミク・重音テトの曲が原作)。
どちらもMF文庫Jから出ています。

※うちの子はここからプロセカに入りました。
活字の入り口としても優秀です。

映画にもなっています。

2026年1月にNetflixで配信された
アニメ映画『超かぐや姫!』は、
新旧の人気ボカロPが楽曲を手がけていて、
日本映画ランキング上位をキープ。
劇中歌がSpotifyのチャートに
一度に9曲入ったほどです。

うちの子もこの映画が大好きで、
一緒に観ました。


親として知っておきたいこと

いいことばかり書いてきましたが、ひとつだけ、知っておいてほしいことがあります。

ボカロには、歌詞がかなり重い曲もあります
死や消えたい気持ちを扱った曲も、少なくありません。

誰でも自由に発表できる文化なので、教科書的なきれいな歌だけではないんです。
10代の心に刺さるのは、むしろそういう「本音の曲」だったりします。

だから「禁止する」のではなく、
どんな曲を聴いているのか、
たまに関心を持つ
くらいが
ちょうどいいと思っています。
子どもは、歌詞の意味を全部わかって聴いているとは限りません。
逆に、そこから励みにしている場合もあります。

入り口として、まず曲名を聞いて一緒に聞いてみる。
それだけで十分です。


親も一緒に楽しむには

我が家の場合、
車で流れる音楽は子ども選曲のボカロです。
おかげで私も、ちょっとずつ詳しくなってきました(笑)。

ちなみにうちの子の入り口は『千本桜』。
いまは『メズマライザー』や『テトリス』など、
好きな曲は50曲以上あるそうです(多い)。

最近はポケミク
(ポケモン×初音ミクのコラボ)
まであると教えてもらいました。

劇場版プロセカ
『壊れたセカイと歌えないミク』を
プライムビデオで一緒に観たり、
ネトフリの『超かぐや姫!』を観たり。
映画も子どもに教えてもらう側です。

ここで大事なのは、親が教えるのではなく、子どもに教えてもらうこと。

自分の好きなものを親に説明するとき、
子どもは本当にうれしそうに話します。
「わからないから教えて」は、親の武器です。

ボカロ世代じゃなくても大丈夫。
助手席で「これ誰の曲?」と聞くところから始まります。


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この記事を書いた人

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