「初めてスペイン語が通じた瞬間って、
どんな感じでしたか?」
ときどき聞かれる質問です。
そして正直に告白すると——
わたしは、覚えていません。
「え、講師なのに?」と思いますよね。
でも実はこれ、
話せるようになった人あるあるなんです。
この記事では、
「劇的な『通じた!』を待たなくていい理由」と、
「小さな『通じた』を早く体験するコツ」
をお話しします。
Sofiaこんにちは、
Sofiaです。今日はちょっと意外な話。「初めて通じた感動の瞬間」は、
実は思い出せないんです。
ドラマみたいな瞬間は、来ないかもしれない
スペイン語を始めたころのわたしは、
どこかでこんな場面を期待していました。
「ある日突然、
口からスペイン語があふれ出して、
現地の人と大盛り上がり!」
……そんな日は、来ませんでした(笑)。
かわりにあったのは、
びっくりするほど小さな「通じた」の積み重ねです。
わたしの「小さな通じた」たち
授業で、先生の質問に一言返せた
通っていたスクールは、
最初から授業が全部スペイン語でした。
だから最初のころは、
先生がこっちを見るたびに
「お願い、
当てないで」と祈っていました(笑)。
でもある日、先生の質問が、
ふっと意味として入ってきたんです。
「あ、いま、わかった」
返した言葉は「Sí, me gusta.(はい、
好きです)」。
声は小さかったし、たった三語です。
先生はにこっとして、次に進みました。
それだけ。
なのにその日は、
帰り道の電車の中でずっとにやにやしていました。
自己紹介が、最後まで言えた
名前、出身、好きなこと。
家で何度も声に出して練習した、
短い文章です。
いざ本番になると、
途中で頭が真っ白になりかけました。
でも——口が覚えていたんです。
言い終わったとき、相手が
「¡Qué bien!(いいね!)」と返してくれて。
あのとき初めて、
「わたし、いまスペイン語を話してるんだ」
と実感しました。
勉強してきた時間が、
ようやく「会話」になった瞬間でした。
トイレの場所を聞いたら、答えまで聞き取れた
意外に思うかもしれませんが、
質問するのって、
実はそんなに怖くないんです。
文を覚えて言えばいいから。
本当に怖いのは——返事が返ってくること。
「聞いたはいいけど、
答えがわからなかったらどうしよう」
その恐怖を抱えたまま、
勇気を出して聞きました。
¿Dónde está el baño?
(トイレはどこですか?)
ドンデ エスタ エル バニョ
返ってきた言葉は、全部はわかりません。
でも「奥」と「右」が、耳に引っかかった。
その通りに歩いたら——ありました。
質問が通じただけじゃなくて、
相手の説明が「聞き取れた」のは、
このときが初めてでした。
トイレを見つけただけなのに、
小さな冒険をやりとげた気分でした。



一言レベルでいいんだ!なんだかハードルが下がったかも。
スペイン語圏の人に100%聞かれる、2つの質問
ちなみに、
スペイン語圏の人と話すと必ず聞かれる質問があります。
¿Por qué estudias español?
(なんでスペイン語を勉強してるの?)
ポル ケ エストゥディアス エスパニョール
¿Desde cuándo estudias?
(いつから勉強してるの?)
デスデ クアンド エストゥディアス
体感、100%です(笑)。
つまり、この2つの答えを準備しておけば、
「初めての会話」の台本は、
もうできているんです。
「アルゼンチンで悔しかったから」でも「旅行が好きだから」でも、
あなたの本当の理由を、
短い一文にしておきましょう。
「小さな通じた」を早く体験する3つのコツ
① あいさつ+ひとことから始める
Hola(オラ)のあとに、何かひとこと。
「¿Qué tal?(ケ タル/調子どう?)」だけで、
会話のキャッチボールは始まります。
② 「必ず聞かれる質問」の答えを用意しておく
教科書の例文より、
さっきの2つの質問への答えと、
自分の自己紹介。
必ず使う場面が来るので、
練習が無駄になりません。
③ 100%理解しようとしない
考えてみてください。
わたしたち、
日本語でも知らない話題は聞き取れませんよね。
母語ですらそうなのに、
スペイン語を100%理解しようとする——
実はこれが、
「喋れた!」という達成感をいちばん遠ざけている気がします。
大事な単語が拾えれば、会話は成立します。
70%でOKと決めておきましょう。
まとめ:「通じた!」は待つものじゃなく、作るもの
・劇的な「初めて通じた瞬間」は、なくていい
・本当の上達は、
一言レベルの「通じた」の積み重ね
・「なんで勉強してるの?」「いつから?」は100%聞かれる → 先に答えを用意
・100%理解しようとしない。70%で会話は成立する
あなたの「初めての通じた」は、
案外あっさり、明日来るかもしれません。



「Sí」の一言から始まったわたしが、
いまは講師をしています。小さな一歩、
あなどれませんよ。
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あなたの「初めての通じた」も、
きっと案外あっさりやってきます。
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